確率変数を変数変換する話です.
変数変換した後の確率密度関数
ここでは,確率変数が,確率密度関数 に従うとします.このとき,単調関数 (単調増加か,単調減少する関数) を使って,確率変数 が
で与えられるとします.が従う確率密度関数 を求めたいな,というのがここでの問題です.
変数変換しても,確率は保存しないといけません.つまり,確率密度関数の対応する部分の面積が一致して,
となる必要があります.
左辺を,と置換した積分を考えると,
とできそうです.は,対応する微小面積の倍率を表しています.確率は常に0以上で,マイナスになってはダメなので,プラスマイナスは無視することにすれば,
となります (一般の多重積分も,向きの違いのプラスマイナスを無視するので,ヤコビアンには絶対値がついてます).
ということで,確率 (面積)の保存を表す
と対応する部分を比べると,
となることがわかります.
あらためて書くと,
ということです.